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犬の五感について 目の前のボールが見えないのはなぜか

ゴールデンレトリバー

先週のドッグスクール。脱線につぐ脱線でなかなかカリキュラム通りに進まないクラスでしたが、その脱線の内容も全て「犬のこと」ですから、脱線もまた勉強です。とにかく分からなかったら聞け、と言われていますので、皆さん質問が止まりません。トイレに行くタイミングが難しいくらい、途切れなく話が続きます。

さて、いくつか勉強したトピックがあるのですが、今日は「犬の五感」について。

 

犬の五感

犬 鼻

嗅覚

5感は知っての通り、触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚の5つです。もちろん犬にも備わっています。その中でも嗅覚は優れているってことは誰でも知っていると思われます。”犬の鼻は良く利く”
人間の嗅覚能力との違いを数字で表すと、

人間が持つ臭いを嗅ぎとるセンサー数:約5,000,000個
犬が持つ臭いを嗅ぎとるセンサー数:約200,000,000個

500万個と2億個です。桁外れですね。人が犬の臭いを嗅ぎ「臭い!」って思ってお風呂に入れる。こんなこともあるかと思いますが、逆の立場で考えれば、犬はもっともっと人間の臭いをキャッチしていて、「この人臭すぎっ!」って思っていることが多々あるのでは無いかと、多少不安に思うことがあります。

ところで、その素晴らしい能力を利用させてもらっているのが、警察犬、麻薬探知犬、爆発物探知犬などです。本当に人間の役に立ってくれてありがとう。

触覚

触覚は生まれた時から持っており、早い時期に発達していきます。犬は触られることが好きです。もちろん犬種や個体差がありますが、基本的には好きです。褒められるときに体の一部を触られる(撫でられる)ことで、気持ちがいいと感じます。それは犬のしつけを行うときに必要なことで、最も効果的な強化措置と言われています。触られることが好きな犬は、社交性がある犬といってもいいと思います。

味覚

味覚も触覚と同様に、生まれた時から持っている能力です。ただし、その能力を人間と比べてみると嗅覚のように優れているとは言えません。

人間が持つ味を感じるセンサー数:約9,000個
犬が持つ味を感じるセンサー数:約1,700個

甘味、酸味、塩味、苦味、うま味を感じることの出来る人間の舌は犬の能力の遥か上です。犬は3つ感覚を舌で感じるそうです。その3つとは、快、不快、無味です。人間的感覚で言えば、食の楽しみを感じることが出来ないなんて不幸すぎる!と思わずにいられない感覚です。しかしながら、水に関しては少々うるさいようで、その好みが犬によって違います。人間が言う”泥水”であっても、「これが旨いんだよ!」とばかりにゴクゴクと飲む犬を見たこともあるかと思いますが、そうなんです。それがその犬にとって”旨い水”なんです。体に良い悪いは別にして、水の味にこだわる犬は多いようです。「うちの犬、家では水をそれほど飲まないのに、外ではよく飲むのよ」って時は、そのうちの水は”不快”なのかもしれません。

犬の目

視覚

犬種により異なりますが、人の10倍良いと言われています。しかし、人間の世界で言う『遠視』で、遠くはよく見えるが、近くはよく見えないのです。ここでたまに見る光景を一つ。

ボール遊びをしている犬がいます。ボールがコロコロと転がっていったので犬が追いかけます。ボールは犬の目の前です。しかし、犬は気づきません。失明したのではないかと疑うくらい、顔を左右に振りながら目の前のボールに気づきません。

これはまさしく、近くが見えてないからこうなっているのです。じゃあ、鼻で探せよ!って思うのですが、、、なぜだが、目で探し続けるようです。「なぜ?」については良くわかっていないようですが、能力を集中して同時に使うことが難しいのではないでしょうか。

ちなみに、犬は白黒の世界で物を見ています。色を識別する能力は持っているようですが(狩りをする犬はその識別能力をつかっているそうです)、通常はその能力を必要としないので白黒の世界で見ているようです。

聴覚

人よりも優れた聴覚をもっているようですが、数字で表すとよくわからなくなります。人の約4倍とか8分の1の分析力とかです。何にしてもよく聞こえるってことです。人には同じ音に聞こえるものでも、それぞれのほんの僅かな違いを聞き分ける事が出来ます。(これが8分の1の分析力ということ)例えば、車の音。足音。自転車の音など。たとえ同じ種類、同じ年代の車であっても、飼い主の車の音やバイクの音などは聞き分ける事が出来ます。家の前を通る足音も、他人と飼い主の足音を聞き分けます。思い当たることがいっぱいありますね。

人が聞き取れない低周波を聞き取ることが出来ます。例えば雷の音。人がゴロゴロと聞こえるよりもっと前に、犬はその音の存在を知ることが出来ます。犬が急におとなしくなり物陰に隠れだしたら、「何か」が聞こえていると言うことです。それは、雷か地震か他の何かか、、、何かを聞き取っているのです。

最後に

今でこそ愛玩動物として世界に広まっている犬ですが、元々はその秀でた能力を使った使役犬として改良されてきた歴史があります。つまりは、人のために改良されてきたのです。いま現在も、警察犬、麻薬探知犬、爆発物探知犬、盲導犬、聴導犬、セラピー犬、災害救助犬など、人の役に立ってくれています。頭が下がる思いです。