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効果的なドッグトレーニング「強化」と「弱化」① ー オペラント学習 ー

 オペラント条件づけによるトレーニング

オペラント条件付けとは

犬のトレーニングに於いて、最も効果的とされているのがオペラント条件づけによるトレーニングです。

犬のトレーニングに於けるオペラント条件付けとは、通常の犬の訓練方法の行動学上の呼び名で、特定の行動(オペラント反応)に対してご褒美を出すといういものです。繰り返すことにより、オペラント反応を出しやすくします。

● 座る(オペラント反応) → ご褒美をあげる(強化)

ご褒美(強化子)は、食べ物、おもちゃ、撫でることなど、犬が喜ぶもの。

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逆にオペラント反応を出しにくくするには、オペラント反応後に犬が不快に感じることを与えます。

● 座る(オペラント反応) → ご褒美をあげない、または不快な刺激を与える(弱化)

不快な刺激(罰子)は、大きな音、チェック(リードをチョンチョンと引っ張って首などに刺激を与える)など、犬が嫌がること。

このようなトレーニングを行うことで、飼い主がやってほしい行動を促進したり、逆に犬の行動を抑制したりすることが出来ます。

 

オペラント条件付けの4つの学習パターン

少し詳しく見ていきます。ここに4つの学習パターンがあります。先に説明したオペラント反応を強化、または弱化させるために、4つの学習パターンにわけて学習するのが効果的です。

  1. 正の強化
  2. 負の強化
  3. 正の弱化
  4. 負の弱化

【正の強化】
犬が嬉しいと思うご褒美を与えることで、ある特定の行動を強化し、犬は進んでその特定の行動を行うようになる。

例)

犬が吠えている → 吠えるのを止めた(オペラント反応) → ご褒美が出てきた(強化) → また吠えた → 何も起こらない → 吠えるのを止めた(オペラント反応) → ご褒美が出てきた(強化) → [吠えない時にご褒美が出てくることを学びだす] → ご褒美が欲しいので、次第に吠えるのを止めた

【負の強化】
犬が嫌がることがなくなることにより、ある特定の行動を強化し、その行動を進んで行うようになる。

例)

犬が知らない人(郵便局のおじさん)に対して吠えている(オペラント反応) → 郵便局のおじさんが要件を済ませて立ち去る(強化) → また郵便局のおじさんが来る → 吠える(オペラント反応) → 郵便局のおじさんが要件を終わらせて立ち去る(強化) → [吠えると嫌なものがなくなるということを学びだす] → 玄関先に人が来る度に吠えるようになる

【正の弱化】
ある特定の行動を行った時に犬が嫌がることが起こり、その特定の行動をしなくなる。

例)

犬が知らない人(郵便局のおじさん)に対して吠えた(オペラント反応) → 突然大きな音(=罰子)が犬の近くで鳴った(弱化) → びっくりして吠えるのを止めた → また郵便局のおじさんが来た → 吠えた → また突然大きな音が鳴った(弱化) → [吠えると大きな音(嫌な音)が鳴るので吠えないほうがいいかも、と学びだす] → 郵便局のおじさんが来ても、嫌な音を聞きたくないので吠えない

正の弱化を行う際は、次の3つの事に注意しなくてはなりません。

  1. すぐに起こること(オペラント反応が起こって1秒以内)
  2. 適した力で起こること(例で言えば、小さな音では”嫌な音”にならないこともあります)
  3. 必ず起こること(嫌な音がある時もあればないときもある、では何に対して嫌な音が鳴っているのかわからず犬が混乱します)

さらに、使い方を間違えると、犬と飼い主との関係が悪化する可能性もあります。「飼い主がオレに嫌がらせをしている!」とか思われると、別の問題(飼い主に対して咬みつくとか唸るとか、音に過敏に反応するようになるなど)が出て来る可能性があります。飼い主がやっているように見せない事でこの問題は防ぐことが出来ますので、イマイチよくわからない時は、プロの方に一度聞いてみましょう。

【負の弱化】
ある特定の行動を行った時に期待することが何も起こらなかったので、その行動をしなくなる。

例)

あるおばさんが家に来た → 知らない人だったので吠えた(オペラント反応) → そのおばさんは一向に気にすること無く飼い主さんとずっと話している(弱化) → 状況が何も変わらないので諦めて吠えるのを止めた

ここで、おばさんが「あー、うるさくてお話出来ないから今日は帰るね」と言って帰っていたら、それは『負の強化』になり、次におばさんが来た時、また吠えます。ドッグトレーニングの際に使われる「無視する」という方法です。一般的に「無視する」のは負のイメージがありますが、ドッグトレーニングにおいては必要な場合もあります。

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トレーニングを行う時は「正の強化」と「負の弱化」を使うことが一番犬に負担の掛からない方法ですが、「正の弱化」を使ったほうが効果的なトレーニングが出来る場合もあります。

第2部「ご褒美」も読んでみて!